
11歳のワタクシ。
指はまあヒトよりちょっとはよく回る。
当時の師匠がワタクシを呼ぶに
「ハノンの阿部」
ハノンが上手、いえいえ、何を弾いてもハノンのようだと。
何を弾いてもチェルニーのよう、
の上をいっている
(ものすごくけなされていることは子供心にもわかる)。
そこでいただいた宿題がフォーレ言葉のない三つのロマンス。
フランス物と初めての出会い
(いや正確にはハノンが初フランス物という皮肉)。
苦手ぇぇぇ。
この時点で私はフランス物との縁を切る(笑)
師匠はこの曲に歌詞をつけろとおっしゃった。
筆圧高い子供の字で確かに歌詞を書いた形跡がある。
こっぱずかしくてあるとき消してしまったのだろう。
今となっては消したことが残念。悔やまれる。
恥ずかしい子供時代、残しておけばよかったな。
たった2年、されど2年。
師匠の教えを受けた時間は少ないけれど
授かった教えは今も宝物。
「歌えない阿部」の汚名?を返上できず
かれこれ40年!現在に至る。
センセ~ごめんなさい
河原裕康先生。
合掌。